近代の山鹿の偉人たちシリーズ018~松尾敬宇~
- 軍神から日豪親善のかけはしに
昭和18年、太平洋戦争で特殊潜航艇の艇長としてオーストラリアの軍港シドニー湾を攻撃した。潜航艇は、シドニー湾の複雑な水路と厳重な警戒を突破して湾内深く潜入し、連合国海軍の猛攻に屈せず勇敢に戦ったが、目的を果たせず自決した。 オーストラリア海軍は特殊潜航艇乗組員の勇気をたたえるため、最高の栄誉として海軍葬を行い、遺骨も日本に返還された。日本では戦争中に軍神として賞賛された。
戦後の昭和43年、敬宇の母まつ枝は丁重な弔いへの感謝のためオーストラリアを訪問し、そのふるまいは日豪の国民に深い感銘を与えた。松尾艇は現在もオーストラリアに展示され、平和の大切さを示す両国親善のかけはしとなっている。 - ウェブサイト: -